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名無しさん@涙目です。(愛知県)[] 投稿日:2011/11/11(金) 09:16:46.98 ID:4z8mvIvZ0 ?PLT(12500) ポイント特典
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日本ではカッパになった沙悟浄
『西遊記』とは、唐の高僧・三蔵法師が妖怪風貌(ふうぼう)の弟子3人、白馬1匹を率いて、仏教の経典を取りに天竺(てんじく)(今のインド)へ向かう旅物語である。
17年もかけて天竺へ行って「般若心経」などの経典を中国に持ち帰った、7世紀の『大唐西域記』の玄奘は実在の人物ではあった。
飛行機も車もない当時、たった一人で偉業を成し遂げたという奇跡は、彼が唐に戻って間もなく伝説となって広がっていった。
が、それを基にした小説の完成版は、現存する最も古いものでも、400年前の明末『新刻出像官板大字西遊記』になるという。
この旅物語は、ベトナム、チベット、朝鮮半島、日本などの東アジア地域に伝わり、小説のみならず、演劇にもなったりして庶民を楽しませていた。
そんな中で、国情や文化によって、小説の中のキャラクターも変化を遂げた。
ベトナムに猿行者由来のハヌマーンがおり、韓国では虎、鹿、羊からなる三道士が孫悟空と術比べする内容も加わった。
さえない沙悟浄は、日本の文豪曲亭馬琴に出会ったお陰でカッパに変身し、際立つ存在となった。
http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011110600017.html?ref=top