1 名前:
ケンシロウとユリア百式φ ★[] 投稿日:2013/05/19(日) 23:08:40.95 ID:???0
『abさんご』(文藝春秋)で第148回芥川賞を史上最年長で受賞した黒田夏子さん(76才)。
20才で同人誌の創刊に参加、24才のときには国語教師の職を辞し、不安定なアルバイト生活に入る。
8才で始めた日本舞踊の師範の免状を持っているので、それを仕事にできたらと考えたこともあったが、
「自分にとっては、書くことが何ものにも優先されるいちばんのこと。ですから、ほかのことはすべて捨てました。
踊りをやめたときに、着物を着ることもやめてしまいました。以来、一度も袖を通していません」(黒田さん・以下同)
結婚も考えたことはない。
「若いときは制御もききませんから恋もしましたし、人と一緒に暮らしたこともあります。
でも、家族がいれば、たとえ物理的な時間はあっても意識が縛られますでしょう。
もともとパートナー以外の家族は欲しくありませんでしたし」
文字にした言葉だけを追うと、気難しくて、とっつきにくい人柄のようだが、話しぶりは優しくて、
笑顔が絶えない。そのにこやかさで、「私は強情なんです」と言う。
20代半ばで『毬』が読売短編小説賞に入選し、選者から高い評価を受けた。
でも、文芸誌の賞と違って次の仕事に結びつくわけではない。毎月の家賃が払えるかどうか、
不安をかかえて、アルバイトでしのぐ暮らしが続いた。タオル問屋で名入れタオルをたたんで
熨斗(のし)紙をかける単純労働についたこともある。高級料亭の帳場でも働いた。
(>>2以降に続きます)[1/2]
ソース:ポストセブン(2013.05.19 16:00)
http://www.news-postseven.com/archives/20130519_188767.html2 名前:
ケンシロウとユリア百式φ ★[] 投稿日:2013/05/19(日) 23:08:54.80 ID:???0
(>>2以降に続きます)
「言葉にからまる仕事は、あえてしたくなかったのです。30才過ぎてから、もう他人の文章や言葉に
影響されなくなったと思えたので、校正の仕事につきました」
以来、さまざまな出版物の校正の仕事を続けながら、ひたすら書いてきた。
周囲には、「誰それさんのような小説を書いたら」とか「○×先生に師事したら」、
「女性作家は児童文学から手がけるといいよ」などと助言してくれる人もいた。
なかには「お金持ちと結婚して、生活の苦労をしないで存分に書いたら」と言う人もいたが、
著者は、「自分は自分。他人は他人。好きな作品はたくさんありましたけど、似たものを書きたいと思うことはなくて、
私の作品は私の言語感覚を貫くしかないと思っていました。ストーリーやキャラクターで読ませる作品を
書くつもりはありませんでしたし、これからもありません」
だから、ほかの作家が文学賞を受賞したり、ベストセラーを生んでも、
まったくうらやましいとも思わないし、嫉妬も感じなかったという。
「黒田夏子」という名は、ペンネームだ。
「同人誌を始めるときに自分でつけた名前です。単純に、黒が好き、夏が好き、というところから選んだのですが、
本名としていかにもありそうでいて、印象の弱すぎない名ということで考えました。それからは、通り名として、
役所以外すべてのところで使っています」
もちろん、クリーニング店にも黒田夏子という名で預ける。したがって、本名はまったく知られていない。
ペンネームで生きてきた理由のひとつには、父親の七光といわれたくなかったということもある。
「もう今の若いかたたちは聞いてもわからないでしょうから、別にかまわないようなものですが、
私と近い年代だと、“ああ、あの人の娘か”とわかるかたもいらっしゃると思うんです。
そういうのがいやで、本名は明かしていないんです。こんなところも強情ですね(笑い)」
4才のとき母を肺結核で亡くし、著者自身も感染した。必然的に家の中だけで過ごすひとり娘のために、
学者の父親は絵本や童話をふんだんに買い与えた。こんな下地が、作家への道を開いたことはいうまでもない。
【おわり】[2/2]
9 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/05/19(日) 23:17:17.17 ID:OlW9szm20
つい、いつもの発想をしてしまった
俺も2chに毒されてしまったものだ・・・・
10 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/05/19(日) 23:20:58.52 ID:totNJTEp0
父親誰だろ
娘の名前だけで分かるというとかなりの有名人だよな
七光りと言うと文学関係だろうな22 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/05/19(日) 23:33:42.88 ID:UQk2Qngl0
>>10
ちょっと変わった名字なのかなーと思った
矢内原とか金田一みたいな
15 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/05/19(日) 23:26:29.18 ID:9fz2Vk9X0
何でこの記事は親を知られたくないと言ってるのにシレッと学者の父親とか書いてんの?
18 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/05/19(日) 23:30:29.86 ID:BcCWWFyKO
文字の世界は親の七光りで食ってる人間多いからな
19 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/05/19(日) 23:31:33.93 ID:S3l8QenAO
76だからそっとしといてやれよ25 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/05/19(日) 23:44:01.34 ID:cn4kB4tkP
ひっそりと、だけど信念を持って何十年も続けて
自分の作品を残すってかっこいいわ
こういう人の価値観からすれば賞なんておまけみたいもんだろうけど
後世に名を刻むほどの賞をもって評価されたのは凄い事だよ
33 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/05/19(日) 23:54:31.43 ID:LmT6QjkbO
>>25
こういう生き方をする人もいるって、広く知れたことも良かったんじゃないかな。
文学って孤独なものだから。
32 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/05/19(日) 23:50:55.95 ID:DtTdSKj20
宿に泊まる時は本名じゃないとダメだよ
38 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/05/19(日) 23:58:04.32 ID:2kUq7jtC0
>>32
らしいね。活動家の人がそれで捕まったりしてた。
しかし、76で芥川賞もらってあと何年その恩恵に与れるかっつーとなあ。
そんな次元の低い欲望は持ってないかもしれないけど。
53 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/05/20(月) 00:22:59.05 ID:+EDwMn/M0
>>38
今まで、同人誌で発表した物とか書き溜めたのを出版出来るとしたら
それが最高の恩恵って言えるんじゃないかな。
死ぬ前に見つけてくださってありがとう、みたいなこと言ってたけど。
本当にそうだと思う。
36 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/05/19(日) 23:57:38.53 ID:kYugJP/a0
78 :マグナ ◆vI4NRkhGyA :2013/02/11(月) 01:36:44.57
黒田夏子が辻直四郎の娘だ、という情報は既出か?
http://matsuyamainukai.blog.fc2.com/blog-entry-8.html43 名前:
忍法帖【Lv=19,xxxPT】(1+0:5) [sage] 投稿日:2013/05/20(月) 00:01:20.79 ID:O+TGyZrK0 [3/3]
>>36
リグヴェーダ讃歌を翻訳してる人か。
部屋の何処かにあるから読んでみるか。
59 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/05/20(月) 00:30:43.62 ID:ADVU7eydO
現代だと沼正三みたいな完全匿名・素性不明にするのは困難なんだろな
81 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/05/20(月) 12:30:18.26 ID:13XTfEiSO
>>59
校正の仕事を非社員(請負や内職契約)でやってたなら
10パーセント源泉徴収になるから本名を明かさないと絶対できない。
もちろん原稿料や芥川賞の賞金だって源泉徴収制だしね。
62 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/05/20(月) 00:52:17.22 ID:Ms/57/4qO
読んだ事ないし読むつもりもないけどストーリーや
キャラクターで読ませるつもりのない小説ってどんなもんなん?
キャラクターはまだわかるけど、ストーリーで読ませない小説ってどうよ?
この人の小説にはなにがあるの?
もし読んだ人がいたら教えてください
104 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/05/20(月) 15:58:55.58 ID:oX53N5lv0
>>62
>この人の小説にはなにがあるの?
変な日本語があるよ
ひらがなばっかりで文法もところどころおかしい独特の日本語
その変な日本語で、ある家族に起こった出来事を断片的に描写していく
時系列や物語に沿って出来事が起きるわけじゃないけど
全部読み終わると、この小説の語り手は母親に対して取り返しのつかない
思いを抱いたままずーっと生きてきたんだなってことが何となくわかる
読む気がなくても本屋で1ページ目だけでも開けば
変な書き方してるなってのが一目でわかって
>私の作品は私の言語感覚を貫くしかないと思っていました。
こういう考え方してるんだろうなあって伝わってくるよ
既存の「日本語」や「物語」や「小説」を解体したうえで
再構成しようって試みなんだろうけど
この人の「私の言語感覚」に関してはあんま魅力的に感じなかった
っつーかぶっちゃけよくわからんかった
元スレURL:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1368972520/
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