1 名前:
ラダームーンサルト(WiMAX)[] 投稿日:2013/10/17(木) 23:34:09.20 ID:WfmkNy3k0 ?PLT(12001) ポイント特典
sssp://img.2ch.net/ico/anime_charhan01.gif
【今週はこれを読め! SF編】SF史上最強のサプライズ! 太陽系エンジニアリングに秘められた驚愕の真相
ビックリ! ええっ、こんな話になるの!
本書は7篇からなる連作だが、そのうち6篇は既発表だ。1988年〈小説奇想天外〉誌上ではじまったものの
同誌の休刊で中断され、大森望編のオリジナル・アンソロジー・シリーズ《NOVA》で復活。各話ごとに太陽系の
各地でおこなわれる土木工事を取りあげて、プロジェクトの危機的局面をいかに乗りきるかを描く。
なんとも地味でシブいSFである。
しかし、書き下ろしの完結篇「星を創る者たち」で、すべてがひっくり返る。
いや、地味でシブい工学SFという基調はおなじなのだが、いきなり大風呂敷になるし、
なによりもプロジェクトの主体/対象の関係がまったく違う。エッシャーの騙し絵ではないが、
地と図がくるりと反転してしまう。
ふだんから「ネタばれ上等!」といって憚らないぼくだが、さすがにこのネタを明かすわけにいかない。
本書の怒濤のサプライズに較べれば、第二ファウンデーションのありかやたんぽぽ娘の正体なんて微風にすぎない。
ミステリで言えば、犯人は探偵でしたとか乗客全員で刺しましたとかのレベル。SF史上屈指の「意外な真相」だ。
凄いのは、完結篇で物語が大きく転調することよりも、先行する6篇の地味なプロジェクト・ストーリーが
さりげない伏線になっていて、「真相」がわかったとたんにまったく別な意味合いを帯びてしまうことだ。......
うー、もっと具体的に言いたいのだが、どう書いてもネタばれにつながってしまう。隔靴掻痒、かゆっ、かゆいーっ。
http://news.ameba.jp/20131016-252/