1 名前:
依頼@@@@ハリケーン@@@φ ★[] 投稿日:2012/10/27(土) 19:55:46.25 ID:???
電子書籍の本命アマゾンのKindleがついに日本でも発売されるそうだが、日本の出版社の
電子書籍に対するやる気のなさはピカ一だ。日本の出版社はただ紙の本を“自炊”しただけ
の、スキャンしたものを「電子書籍版」と称し、紙の本との価格差もあまりなく、売って
いる。これでは電子書籍など日本で流行るわけがない。
なぜ縦書きなのだろうか?端末を考えれば横書きの方が読みやすいのではないか?
例えば、新聞は縦書きだ。でも新聞社のニュースサイトが縦書きだったらどうだろう?
えらい読みにくい。まあそんなバカなことをしている新聞社はない。紙と同じニュースで
あっても、きちんと「編集」し、横書きにして、パソコンなどで見やすくして、写真なども
カラーで載せている。
しかし紙の書籍ではそれはほとんど行われない。それなら単なる自炊屋と変わらないでは
ないか。価格差もないのだから、だったら紙の本で買った方がいいというのが、必然的な
流れだろう。
15年前に自費出版をした。内容は稚拙でどうしようもないが、ただその時に横書きの本を
出して多くの人に驚かれた。
「縦書きじゃなくて横書きなんですね」と。確かに紙のものは縦書きが多い。横書きの紙の
書籍も販売されているが、絶対数でいうと縦書きの方が圧倒的に多いだろう。そのせいか
紙の本で横書きに対して、違和感=読みにくさを感じる人も多いようだ。
なぜ私はその時、横書きにしたかというと、原稿を打っていたのがワープロソフトで横書き
だったからだ。今はパソコンに変わったが、縦書きで文章を打つ人がどれほどいるだろうか?
多くの人は横書きのはずだ。パソコン上で書いたり読んだりする際は、縦書きはかなり
読みにくく、横書きが一般的だろう。
電子書籍のデバイスも縦書きで読むにはつらいと、個人的には思う。でも横書きだったら
もうちょっと読みやすくなるのではないか。特にビジネス書などによっては、英語や数字も
多いので、縦書きだと読みにくさを助長する。
でも出版社は横書きになんかわざわざしたくない。手間がかかるからだ。だから紙の本を
そのままスキャンしただけの、読むツールに合わせた読みやすさを考えずに、「編集なき
電子書籍」を電子版と称して、紙の書籍と変わらない値段で売る。ようはやる気がないのだ。
仕方がないから対応するけど、できれば今までのビジネスモデルを崩したくないよね、
という非常に後ろ向きな姿勢が見てとれる。
だから電子書籍の本命Kindleが日本で発売されたところで、日本で電子書籍は流行らない
だろう。漫画とか写真集とかはそんなに気にならずに読めると思うけど、電子端末で縦書き
を読むのはあまりにも読みにくい。
でも出版社が媒体に応じたコンテンツの配信の仕方を考えず、編集なきまま紙の本をスキャン
するような、バカげた電子書籍を出し続けるとするなら、もはや自らの存在価値を放棄した
に等しい。
ソース
http://blogos.com/article/49161/(つづく)
3 名前:
@@@ハリケーン@@@φ ★[sage] 投稿日:2012/10/27(土) 19:56:35.48 ID:???
>>1のつづき
なぜ出版社が著者と読者の間に介在しているのか。それは読みやすいよう「編集」するから
ではないか。編集作業を放棄して自炊した電子書籍ばかり売るようでは、出版社が介在する
必要はない。
実際、Kindleでは著者自らが出版できる、ダイレクト・パブリッシングサービスがある。
出版社が間に介在した分の価値を発揮しないのであれば、著者自らが電子書籍に適した、
低価格の横書き書籍を出版したりすればいいだけの話。
ほんと日本って変化をチャンスと捉えるのではなく、変化は面倒、できれば対応したくない
、今のままのビジネスモデルを継続したいと考えるせいで、消費者に背を向けたせいで、
プラットフォームやデバイスを、次々と外国製のものに奪われているのだと思う。
いずれにせよ日本で電子書籍が流行るには、電子書籍業界の「ドラクエ」が必要だろう。
例えば村上春樹が最新刊をKindle版のみで販売するとなってはじめて、電子書籍が定着する
第一歩となるのではないか。
読みにくいコンテンツを垂れ流す日本の出版業界では、デバイスを買っても読む本がないか
ら、紙の本でいいという結論になってしまうだろう。
まあそれを日本の出版社は狙って、わざと読みにくく、かつ価格も安くない、電子書籍を
出しているのかもしれないが。
-以上-