1 名前:
ベンガル(やわらか銀行)[] 投稿日:2012/07/18(水) 15:09:15.01 ID:fost++e90 [1/6]● ?PLT(12501) ポイント特典
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「読みたい本が次から次へと出るので、積読ばかりになってしまう」と嘆く読書好きも少なくないだろう。
それもそのはず、『2010出版指標年報』(出版科学研究所)のデータによれば、2009年の新刊点数は7万8555冊にまで上った。
つまり、現在、出版界では1日200から300の新刊が発売されているのだ。
昨今、いわゆる街の本屋さんが次々と潰れ、書店の大型化が進行している。その問題と新刊点数の急増は密接にリンクしている。
ある書店員はこう嘆く。
「取次から送られてくる配本をさばくので精いっぱい。こちらで、面白い本を注文したくてもスペースがない。
いかに削るかの作業ばかりで、“本屋を作っている”という感覚がない」
大型書店でさえも、抱えきれないほどの点数なのだから、小型書店では対応できなくて当然だろう。
まして、取次からの自動配本も相当な数になるため、「この本を売りたい」と思ってコーナーを作るなど、
書店員のクリエイティビティは発揮しにくい状況に陥っている。ほかの書店員もこう話す。
「わずか1週間ほどで返品する書籍も少なくないですよ。ウチの店では売れないなと判断すれば、決断は早いですね。
そうもしないと、どんどん新刊が入ってくるし、本屋の個性も出しづらくなる。だからといって、1週間での返品は早過ぎますよね。
『本が売れない』と言われるのは、この辺りにも間違いなく原因があります」
それでは、出版社はなぜ、大量に書籍を乱発するのだろうか? 中堅出版社社員はこう説明する。
(>>2以降に続く)
http://news.mynavi.jp/c_cobs/news/getnews/2012/07/13001.html2 名前:
ベンガル(やわらか銀行)[] 投稿日:2012/07/18(水) 15:09:25.78 ID:fost++e90 [2/6]
>>1の続き
「本を出せば、一時的にお金が入ります。どこも業績が苦しいですから、急場しのぎのお金は必要です。
いわゆる自転車操業で、出さないと会社が回らなくなる。そのために、とにかく出しまくっているのです。
ですが、そんな状況ですから、返本も多くなるし、書店に置かれる期間も短くなる。デフレスパイラルのようなものに陥っていますね。
出版社の人間なら、みんなわかっていることですが、この流れは止められそうにありません」
どこかの出版社が点数を減らせば、そのぶんスペースが空く。そこに他社の新刊が入り、ヒットしてしまえば、自分の出版社が割を喰うことになる。
そのような事情もあり、新刊点数は減少しそうにない。となれば、ヒットを生む確率は、ますます低くなる。
「出版不況」が叫ばれ始めた頃である1999年に6万5026点だった新刊点数は、10年で約1万3000点も上昇した。
この行為が、「出版不況」を長引かせたとも言えるのである。
いつのまにか時代の流れに逆らえなくなり、出版社は自分で自分の首を絞めるという状態に陥っているようだ。