1 名前:
◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 18:52:36.66 ID:???0
芥川賞に藤野可織さん
第149回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が17日、東京・築地の新喜楽で開かれ、
芥川賞は藤野可織さんの藤野可織「爪と目」に決まった。
<候補作品>
いとうせいこう「想像ラジオ」(文藝春号)
戌井昭人「すっぽん心中」(新潮1月号)
鶴川健吉「すなまわり」(文學界6月号)
藤野可織「爪と目」(新潮4月号)
山下澄人「砂漠ダンス」(文藝夏号)
<選考委員>
小川洋子・奥泉光・川上弘美・島田雅彦・高樹のぶ子
堀江敏幸・宮本輝・村上龍・山田詠美の各氏。
文藝春秋|各賞紹介|芥川賞
http://www.bunshun.co.jp/award/akutagawa/index.htm第149回 芥川賞・直木賞発表&受賞者記者会見 生放送 - ニコニコ生放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv1430259142 名前:
◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 18:55:08.93 ID:???0
藤野可織
1980年京都府生まれ。2004年同志社大学大学院文学研究科美学及び芸術学専攻修士課程修了。
08年まで京都市内の出版社でアルバイト。
〈作品〉
「いやしい鳥」2006年文學界12月号=第103回文學界新人賞受賞、単行本は08年文藝春秋刊。
「いけにえ」09年すばる3月号=第141回芥川賞候補。
「パトロネ」11年すばる7月号=第34回野間文芸新人賞候補、単行本は12年集英社刊(「いけにえ」併録)。
「おはなしして子ちゃん」12年群像7月号(『文学2013』13年講談社刊に収録)。
「美人は気合い」13年群像2月号(『12星座小説集』13年講談社刊に収録)。
4 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 18:56:59.35 ID:qUrGJFFV0 [1/2]
せいこうにしても売上の伸び率は低そうだからなw
6 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/07/17(水) 18:57:39.78 ID:reVRMZDj0
また女か
たまにはおっさんに受賞させろ
10 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 18:59:54.48 ID:CvevtJTW0
ダブル受賞にしなかったってことは、今年は出版社景気いいのか
11 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 19:05:53.72 ID:qUrGJFFV0 [2/2]
選考会1時間程度で両方決まってしまったw
18 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 19:16:18.05 ID:N/GpxlLO0
昔は若手の登竜門的な位置づけだったし、
本屋でも芥川賞受賞者の本は平積みされて、かなりの売り上げ伸ばしてたけど、
今では何の話題性も生まなくなったな。
2000年代入ってからの芥川賞受賞者のその後とか、
結構悲惨なことになってそう
34 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 19:46:18.13 ID:9twFGIi4P
>>18
いや、昔から
野球のドラフト1位と同じで
成功も失敗も両者いるんじゃね?
生活保護受けてた
昭和の芥川賞作家もいたし
26 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2013/07/17(水) 19:37:09.69 ID:8AKZtMSd0
メディアがせいこうばかり取り上げてたからせいこうが獲るもんだと思ってたわ72 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 20:39:31.99 ID:bU4bCj+jP
戌井さん、今回もダメだったのね…
まずいスープは面白かった
あれでとれないならもう無理だよ
75 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 20:48:10.70 ID:o1vMyyM4P
女+単なるドロドロの私小説
この組み合わせは数年に一度取らせなきゃいけない縛りでもあんの?w
109 名前:
◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 22:41:31.08 ID:???0
【芥川賞講評】島田雅彦さん「二人称使い、強烈な自己批評」
第149回芥川賞(日本文学振興会主催)は、藤野可織さん(33)の「爪と目」(「新潮」4月号)に決まった。
17日夜、東京・築地の料亭「新喜楽」で選考委員の島田雅彦さんが会見し、選考経緯について説明した。概要は次の通り。
「第149回芥川賞は、藤野可織さんの『爪と目』に決定いたしました。
(2回目の)最終投票の結果は、過半数をかなり超えた5.5ポイントを取りまして、単独受賞になりました」
「最初の投票のスコアは、いとうせいこうさんの『想像ラジオ』は3ポイント、戌井昭人さんの『すっぽん心中』が0.5ポイント、
鶴川健吉さんの『すなまわり』が3ポイント、藤野可織さんが4.5ポイント、山下澄人さんの『砂漠ダンス』が2ポイント。
獲得ポイントの少なかった人から順に議論して、いとうさん、鶴川さん、藤野さんの3人にしぼられ、その中での決選投票ということです」
--藤野さんの作品が選ばれた理由は
「いきなり、あなたへの呼びかけから始まる二人称小説で、過去にこの不安定な二人称を使った小説がないわけではないですが、
成功例が実は少ない。その中で、『爪と目』は非常に二人称が功を奏しているという意見があった」
「(受賞作は)父とその愛人、後に義母になる女性と3歳児からの語り手とその関係の変容を語っている。
2人の女性の微妙な距離感を計るとき、あるいはストーカー的と言ったら大げさかもしれないが、独特のまなざしで父の愛人を見つめていく。
そのプロセスの中で語り手自身も成長していく。あなたと呼ばれる義母のことを描いていて、義母との関係を通じて自分が成長し変わり、
義母をより深く理解していくプロセスも描けているということで、二人称を使いながらも、自画像を同時に重ね合わせているという読み方もできる。
非常に強烈な自己批評が作中に含まれていました」
記者会見する、芥川賞を受賞した藤野可織さん=17日午後、東京都千代田区(松本健吾撮影)
http://sankei.jp.msn.com/images/news/130717/bks13071722340004-p1.jpgMSN産経ニュース 2013.7.17 22:32
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130717/bks13071722340004-n1.htm110 名前:
◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 22:41:48.72 ID:???0
(>>109の続き)
「一方で『爪と目』というタイトルから、ラストがある程度予想がついてしまうといった意見や細部のリアリティーを疑問視する声もあった。
しかし、サイコホラーと読めなくもない設定など、非常に技巧が巧みであったし、ラストシーンの問題は目をつぶれるという評価になりました」
--いとうさんの「想像ラジオ」はどのような評価を受けたか
「3・11(東日本大震災)について、作家たちはどのように表現していくのかについて、非常に多くの関心が集まっているが、
震災からの歳月が浅いこともあり、直接的な素材として描くことにためらいを抱いている作家が多いのは事実。
その中で、あえて死者を利用して描いているのではというそしりを恐れずに、この手の作品を書いたことの蛮勇に対する評価はありました」
「ただし、DJの軽妙な語り口で語られる内容と、それに反対するような意見が作中で盛り込まれ、
あらかじめカジュアルなスタンスで死者の弔いをすることへの批判封じをして、しのいでいるところが非常に技巧的である。
作中のさまざまなディテールがサービス精神の成果であって、エンターテインメントにも仕上がっていることが評価されつつも、
その結果としてのあざとさが、非常に世論を意識している。そこに違和感をもった選考委員も少なからずいました」
「私見ですが、このような大量死のあと、どう引き受け、弔えばよいのかは、決してやすやすと解決しうる問題ではない。
その中でヒューマニスティックな、多くの人を納得させるような弔い方が、あまりにも多くの人の支持を得てしまってその時点で完結してしまう。
そのことが忘却を加速させるのではないかとも考えました。文学はヒューマニズムでない、別の方法で死を受け入れることができたのではないか」
「ある選考委員からは『いとうせいこうともあろう者が、このような安易なヒューマニズムに走るのはどうだろうか』という非常に厳しい指摘もありました。
これを言ったのは、いとうさんの友人でもある村上龍さんです」
111 名前:
◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2013/07/17(水) 22:42:01.84 ID:???0
(>>110の続き)
--そのほかの作品については、どのような評価がされたか
「鶴川さんの作品は、行司という特殊な職業のディテールが生かされていて、非常に面白かったという意見がありました。
しかし、行司をしたという実体験を抜きにしたら、ありがちなニート小説ではないか、という指摘もありました」
「山下さんの作品は、非常に手法的に凝った作品と評価された。しかし、『私』という一人称がどんどん変わっていってしまう。
その中で、内面を持たないままの『私』は何なんだろう。魂の遍歴を描きながらも、どこに向かっているのか、落ちがない。
手法を使いこなせなかったという評価です」
「戌井さんについては、一つの芸風を確立していると思いますし、この手のやさぐれた軟派者(が出てくる話は)私も好きです。
ただ、芥川賞候補として読むのは3回目ですが、前の2作の方が、圧倒的に今回よりも優れていると思います。
この手の芸風を繰り返しても良いとは思いますが、芥川賞は繰り返しには、とても厳しいです」
元スレURL:http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1374054756/
- 関連記事
-
山田詠美や川上弘美も老害になっていくんだなぁという意味では感慨深い