1 名前:
◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2010/10/26(火) 15:13:51 ID:???0
村上龍氏 新作「歌うクジラ」出版
格差社会の果て 生の希望
村上龍氏が新作『歌うクジラ』(講談社)を出した。100年後の22世紀を舞台に、格差社会の行
き着く先、再生への希望を描く。
北朝鮮の部隊が福岡ドームを占拠するという衝撃の近未来小説『半島を出よ』から5年。村上氏
は、どこへ向かうのか。
長寿のクジラから発見された不老不死の遺伝子が、「理想社会」と呼ばれる棲(す)み分けの始ま
りだった。最上層の人間だけが遺伝子を注入され、長生きする一方、中下層や移民は国家によっ
て分断されて生活する。最下層の子供として隔離された島で生まれ育ったアキラは、遺伝子の秘密
を託されて旅に出るが、行く先々で理想とは名ばかりの悲惨な現実を目にする――。
「不死遺伝子を全人類に与えると地球がパンクすると考えたのが始まり。少子化で移民が増え、
内乱が起こって棲み分けが進むと想定した」と村上氏は話す。「今の日本は異質なものへの寛容さ
を失っている。経済が悪いので内向きになり、異物を排除したがるが、そういう社会はすごく弱い」。
極端に高齢化した最上層、情報を遮断され、棲み分けへの怒りを忘れた中下層。主人公が見る地
獄絵図は、格差社会のなれの果てだ。
(>>2以降へ続く)
■ソース:YOMIURI ONLINE (2010年10月26日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20101026-OYT8T00512.htm■村上龍 長編小説 『歌うクジラ』電子版 オフィシャルサイト
http://www.ryumurakami.com/utaukujira/pc.html2 名前:
◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2010/10/26(火) 15:14:01 ID:???0
(>>1の続き)
島の生活しか知らないアキラは未知の状況で様々な危険に遭遇する。今、何が最優先かを考
え、生き延びる戦いは村上氏が『半島を出よ』『五分後の世界』などで繰り返し描いてきたテーマ。
今作では言語でも戦いが繰り広げられる。「文化経済効率化」という名目で敬語も否定され、多くの
人々は貧しい言葉で思考や感情まで権力に支配されている。だがアキラだけは自ら敬語を学び、
自分の言葉で思考する。移民の子孫はわざと日本語の助詞を間違えて話し、国家への抵抗を貫く。
「日本人は言葉を奪われた経験がないから、日本語の変容に鈍感。何かを奪われた経験がなけ
れば、何を守るべきかが分からない」
助詞を狂わせ、かっこ書きなしの会話が続く文体は決して読みやすくない。だが、緊密で強度に
満ちた描写は、高く評価された『半島を出よ』から「自由になるため」必要だったと言う。
「北朝鮮の兵士の話は制約が多く、自由に書けなくて大変な思いをした。そこから距離を取るに
は、同程度の密度を持った作品を書かなければ駄目。これで次は、違う冒険ができる」
今作は紙の本に先駆け、電子書籍として配信するという試みも行った。冒険の旅は、さらに続く。
(多葉田聡)
5 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2010/10/26(火) 15:18:15 ID:RgN6r19w0
なんかもう大体話見えるけど
一応読むかな
なんかこいつの本って
特になにがいいのか分からんけど
読むと思考がすっきりする感覚あるわ
6 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2010/10/26(火) 15:18:54 ID:OMKCz2xOO [1/3]
龍で面白い作品は
「限りなく透明に近いブルー」「海の向こうで戦争がはじまる」「コインロッカーベイビーズ」「69」「愛と幻想のファシズム」
「テニスボーイの憂鬱」「インザミソスープ」「昭和歌謡大全集」
あとは面白くない。
ただ、短編集だけど「村上龍映画短編集」は若い内に読んだ方がいい
夢を追いかけている人とか、ホントに力になる本
10 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2010/10/26(火) 15:22:15 ID:mFWBrsp90 [1/2]
村上龍……そこそこに評価できる、数少ない現役日本人SF作家の一人。(マジレス)
やっぱ、トップクラスは、アメリカのダン・シモンズあたりですかねえ。
17 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2010/10/26(火) 15:30:30 ID:6NTn7Re40
>今の日本は異質なものへの寛容さを失っている。
もうコレさえ言っときゃ何を書いてもOKという感じw
どうしようもない。
29 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2010/10/26(火) 15:42:53 ID:yFcnNF3XO
時事ネタに敏感ないつもの龍さん
30 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2010/10/26(火) 15:43:09 ID:D7Wk8H0/0 [1/2]
村上龍って流行を常に周回遅れで追い続けてる作家というイメージ
最初の発想力がまず貧困だから作品全体としては個人的には評価は低い
ただ文章をグイグイ読ませる力はまだ持ってると思う
50 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2010/10/26(火) 16:58:55 ID:uX8fpsBA0
読んでると今でも頭のよさを維持してるなと思う
知的コンプレックスの持ち主からすると読んでて心地良い
読むことによってこっちのアタマも整理されるというか
でも才能の枯渇というか作家としてのピークはとっくに過ぎてるよね
59 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2010/10/26(火) 21:18:52 ID:OxU+n+uO0
ミステリー、SF系、経済系はいっぱいいるけど、
こういう近未来ネタで追随する作家がぱっと見当たらないのが不思議
かろうじて浮かんだのが、藤子F不二雄の初期短編集
68 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2010/10/27(水) 13:08:40 ID:dl5sk+ryO [2/2]
「五分後の世界」と「音楽の海岸」はタイトル買いしたな
内容もわりと面白かった
101 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2010/10/28(木) 05:24:37 ID:QGJUV74k0 [1/2]
何だかんだいって
社会と本気で向き合って作品を創造してる龍って
春樹よりもはるかに偉大だと思う
馬鹿にするのが流行してるだけだな
104 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2010/10/28(木) 05:47:32 ID:vFGWUzj10
龍って、その時にすでに流行っている時流を追いかけているだけのような気がする。
米軍基地とドラッグとか中田ヒデとか引きこもりとか格差とか。
実は本当に書きたいことがないんじゃないの?
その点、春樹の方が一貫しているような気がする。よく理解はできないけど。
106 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2010/10/28(木) 06:19:55 ID:QGJUV74k0 [2/2]
SFの永遠古典H.G.ウェルズの「タイムマシン」も言ってみれば
格差社会批判の本だからなあ
人類の分裂がテーマでね
こういうのは評価されるべき
122 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2010/10/29(金) 11:59:13 ID:jRaeY7Au0
発想がいまだにバブル期で止まってる感じだな。
大衆を迷える子羊と決めつけてくさしてれば、一定の読者はつくんだろうけど。
まあ、俺はそんなことにはなんの興味もないけどね。
132 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2010/10/30(土) 02:52:21 ID:ECQAtGnXO
10年くらい前昔2ちゃんねらーをもとにした話があったね。
142 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2010/10/30(土) 11:51:37 ID:FqL8J/PH0
>>132
共生虫かな
あれはなかなか面白かった
140 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2010/10/30(土) 10:21:49 ID:WLRLFr9A0
読者の中には村上龍に共感して、閉じて腐った日本社会の中で異物である俺かっこいいとか
思ってる人が多そうだな。まあ昔の俺がそうだったんだけどさw
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