探偵映画 (文春文庫) (2009/12/04) 我孫子 武丸 商品詳細を見る |
皆さん初めまして、我孫子武丸と申します。
関座長よりご連絡があって初めて今回の件を知り、上記のような経緯の説明と真摯な謝罪をいただきました。
そもそも小説とお芝居では表現形式があまりに異なるため、特に問題視する気はなかったのですが、とにかく中身を拝見した方がよいだろうと『ホタエナッ!』の録画を観させていただくことにしました。
拙著『探偵映画』を参考にしました、と伺った上で拝見する分には、ミステリというよりはコメディ寄りであり、龍馬暗殺という独自色も盛り込んであるし、2時間半の演劇として文句なく楽しめる作品に仕上がっていると思いました。
ぼくが楽しめるのですから、恐らくはどこかに<参考:『探偵映画』>程度の表記があれば、奇特にもぼくの本を読んでくださっている方も安心して楽しめたことでしょう。
小説や映画、演劇などの創作は、過去作の焼き直し、バリエーション、アレンジの歴史でもあります。ぼく自身も過去の作品、自分が影響を受けた作品から完全に逃れることなどできません。
ただ、余りにも明確に特定の作品や作者からのインスパイアが感じられるだろうものについては、読者(観客)に対して、「今回の創作の元にはこういうものがありますよ」とお知らせしておきたい。
作者にというよりもお客様に対する説明の方が重要ではないかと思っています。
幸い、関座長も同じご意見でしたので、皆様に経緯をお伝えするべくこの場をお借りすることとなった次第です。
今後とも、劇団ヘロヘロQカムパニーを応援するとともに、ついでに「我孫子武丸」と書いてある本とかゲームとか漫画とか(色々やっているのです)見かけたら手に取っていただければ幸いです。幸いです。
2012年1月
我孫子武丸
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