探偵Xからの挑戦状! (小学館文庫) (2009/10/06) 辻 真先 商品詳細を見る |
「あたし」(内田亜希子)は、理想的な夫・拓馬(永岡佑)と結婚できたことを心から喜んでいた。
ところが、いつしか、その拓馬が浮気をしているのではないかという疑惑が心に芽生え、ついには押さえがたいまでに膨らんでいった。
そしてある日、拓馬の携帯電話の中に、決定的証拠とも言える女の名前を発見する。
狂気にかられた「あたし」は、女の居場所をつきとめて、そして・・・。
今回は、「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」のように、殺人犯の側から事件が描かれる“倒敍ミステリー”。
証拠を残さず、完璧に行われたかに見える殺人。
しかし、犯人が犯した一つの「ミス」で、事件は意外な展開を見せる。
あなたは果たして、名探偵のように、犯人の「ミス」を見抜き、事件の真相に迫ることができるだろうか?
ミステリー作家の姫宮あゆみ(水野美紀)は、ある大学が主催する「ミステリー作家トークショー」に招かれた。
トークの相手は、その大学の客員教授で、本国アメリカで有名なミステリーの賞にも輝いたジャック・トリリン氏。
日本通で知られる、イケメンのアメリカ人である。ところが、トークショー当日、トリリン氏は何者かに殺されてしまう。
現場に、謎のメッセージを残したまま。
姫宮あゆみは、かつてその記録係をつとめていた本物の「名探偵」、巫(かんなぎ)弓彦(山口祐一郎)に、SOSの電話を掛ける。…
この作品は、北村薫の名作「冬のオペラ」(1993)の、18年ぶりの続編として書かれた。
その意味では、北村ファン垂涎の作品であり、“文学的事件”でもある。
ただし、そんな事情を抜きしても、孤高の「名探偵」巫弓彦の推理に、多くの視聴者が驚嘆の声を上げるに違いない。
毎回ミステリー問題の出題者として、OL江戸川蘭子(長澤まさみ)をからかってきた探偵X(竹中直人)。
今回、その探偵Xのもとに、よりによって世紀の大泥棒・怪盗Xが「挑戦状」を携えてやってきた。
自分が、秘宝を盗もうと潜入した山中のホテルで宿泊客の一人が殺されたのだという。
ホテルは雪に閉ざされ、容疑者は、数人の宿泊客に絞られた。
怪盗Xがひそかに撮影していた映像記録をもとに、はたして探偵Xは、犯人を指摘することが出来るのか?
そして、「探偵」としての面目を保つことが出来るのか?…
人工的な設定の中でアクロバティックな推理が華麗に展開する、奇才・米澤穂信らしい傑作が登場する。
MCドラマと推理ドラマが渾然一体となった、仰天の仕掛けもお楽しみいただきたい。
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