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おじいちゃんのコーヒー ◆I.Tae1mC8Y @しいたけφ ★[] 投稿日:2013/02/15(金) 17:27:11.25 ID:???0
作家・井上靖(1907~91)が通い、自伝的小説「しろばんば」でも描いた
静岡県伊豆市立湯ケ島小学校(旧・湯ケ島尋常高等小学校)が3月末、過疎・少子化のため
140年の歴史に幕を閉じる。主人公の
ブロンズ像や井上の資料室など、ゆかりの施設があるが活用方法は決まっておらず、
閉校を惜しむ声が上がっている。
井上は1914年4月、湯ケ島小に入学し19年12月まで在籍。当時の思い出は、
豊かな自然の中で友人らとかかわりながら成長する少年を描いた「しろばんば」に結実した。
子どもたちは夕方に綿毛をつけて飛ぶ虫を、しろばんばと呼んだ。
<小さい校舎は八つの教室を持っていた。一年から六年まで、
各学年がそれぞれ一つの教室を持ち、その他に高等科の教室が一つと裁縫室が一つあった>
作中でこう描写された同小の歴史は1873年に端を発する。移転した今の学校は、
正門前の庭に少年らのブロンズ像▽校舎2階に、登場人物を紹介し、
井上の書斎の模型も展示する資料室--がある。学校だよりの名称も「しろばんば」だ。
井上は故郷への思いを強く抱き続け、81年には同小に自作の詩「地球上で一番清らかな広場」を贈った。
子どもたちが児童集会で必ずこの詩を暗唱するなど、学校を挙げて井上作品に親しんできた。
児童数は1948年に556人だったが、今は87人に減少。4月から
市内の他の2校と天城小(同市青羽根)に統合される。市によると、湯ケ島小跡地に
市内の文化施設を移転し「文学の里」とする構想もあるが、活用方法は未定という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130215-00000053-mai-soci