1 名前:
◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 13:08:28.03 ID:???0
作家・冲方丁さん「光圀伝」来月4日出版
気鋭の作家・冲方丁(うぶ・かた・とう)さん(35)が来月4日、「光圀伝」(角川書店)を出す。
容姿端麗にして筋骨隆々、血気盛んな頃には町に繰り出し居酒屋通い……。
あの「黄門様」のイメージを一新する一代記となっている。冲方さんに光圀の魅力などをきいた。
冲方さんが光圀を取り上げるのは2回目。
最初は、江戸時代に日本独自の暦をつくった天文学者を主人公とした前作「天地明察」
(本屋大賞、吉川英治文学新人賞など受賞)で、天文学者の支援者として登場させた。
冲方さんは4歳から14歳まで父親の仕事の関係で海外で暮らした。
そのためテレビの「黄門様」からくる先入観はほとんどなかった。
「素の光圀に触れることができた。様々な資料を読み進めていくと、まさに超人。
なぜ漫遊譚(まん・ゆう・たん)が民衆に長く語り継がれたのかが分かりました」という。
当初は、明治時代に完成をみた史書「大日本史」を編纂(へん・さん)した光圀にもっぱら光を当てようと思ったという。
「しかし、ありとあらゆる矛盾した記述で語られる稀有(け・う)な人物の人生を一つに組み立てたいと考えた。
言い換えれば、人間とはこれほどまでに多彩に生きられることを伝えたいと」
兄を差し置いて世継ぎとなったことに長いあいだ苦悩し、若いころには遊び歩いて無宿人を斬ったこともあった。
そんな光圀が救いを求めたのが文学だった。才能は天皇から賛辞を贈られるほどで、武芸も極めた。
特に銃の名手として勇名をはせ、馬に乗りながら鳥の群れを端から撃ち落とす腕前の持ち主だった。政治家としての評価も高かった。
(>>2以降へ続く)
朝日新聞デジタル -マイタウン茨城 2012年08月22日
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001208220004http://mytown.asahi.com/ibaraki/k_img_render.php?k_id=08000001208220004&o_id=6169&type=kiji.jpg2 名前:
◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2012/08/22(水) 13:08:37.02 ID:???0
(>>1の続き)
冲方さんは新著で「光圀=虎」と表現した。諸外国への関心や理解力、殉死切腹を無駄と世に宣明する胆力……。
「武士層においても学問が出世の端緒となりうることを示すなど、当時としては非常に画期的。
現代でも通用する斬新な発想の持ち主として、日本にいなかった虎という生き物がしっくりきた」という。
冲方さんは新著のテーマを「生」という。
死者10万人ともいわれる江戸の「明暦の大火」(1657年)に打ちひしがれながらも、
大日本史を編もうと立ち上がった光圀にこう叫ばせる。
「みな、生きてこの世にいたのだ!どれほどのものが失われ、奪われようとも、
人がこの世にいたという事実は永劫(えい・ごう)不滅だ。それが、それこそが、史書の意義なのだ!」
福島市に自宅のある冲方さんが、「光圀伝」の取材・執筆に取りかかったのは2年前。
この間、東日本大震災を経験した。光圀がかかわった人々との死別、そして大火のシーンを描く際は苦しかったという。
出版を前に冲方さんは、光圀を生んだ茨城の人々にエールを送る。
「人間は巨大な悲劇や災害に遭遇すると意気消沈しがちですが、自分の人生を本当に大事にしようとするならば、
巨大な不幸も受け止め糧にしていかなければならない。僕は非常に光圀に救われた。
光圀伝が茨城の皆さんの奮起のきっかけになってくれれば、本当にいいなと思います」
角川書店によると、「光圀伝」映画化の申し入れが複数寄せられているという。
なお一足先に前作「天地明察」が映画化(滝田洋二郎監督)され、来月15日から全国で公開される。
光圀役は俳優・中井貴一さんが演じる。
○光圀伝?Official Website?
http://www.kadokawa.co.jp/mitsukuniden/http://www.kadokawa.co.jp/mitsukuniden/img/intro/intro-main.jpg○登場人物紹介
http://www.kadokawa.co.jp/mitsukuniden/correlation/http://www.kadokawa.co.jp/mitsukuniden/img/correlation/correlation.jpg○光圀伝 (mitsukuniden) on Twitter
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