1 名前:
◆newsSM/aEE @きよたろーφφφ ★[http://twitter.com/moeplus_2ch ] 投稿日:2013/07/12(金) 18:37:54.17 ID:???
谷川流の『涼宮ハルヒの憂鬱』(角川書店)や西尾維新の『化物語』(講談社)といった
大ヒット作を生み出すライトノベル(以下「ラノベ」)というジャンルに興味を持ちながら、
なかなか手が出ないという人は多いだろう。
ラノベが出はじめた頃は「若年層向け」というイメージだったが、その後、ジャンルとして
定着するとともに純文学的なテーマを持った作品も多くあることが知られ、有川浩や
冲方丁など一般文芸の世界で活躍するベストセラー作家を輩出したこともあり、
「ライト」な小説として軽んじられることもなくなりつつある。
しかし、平成生まれの世代が何らかのかたちでラノベの影響下に育ってきたのに対し、
昭和生まれの世代にとっては、ある日、突然降ってわいたような「よくわからないジャンル」
に思えるのはたしか。この断絶を埋めるべく書かれたのが
『ラノベのなかの現代日本 ポップ/ぼっち/ノスタルジア』(波戸岡景太/講談社)である。
1977年生まれの著者は20代半ばまでラノベに苦手意識を持っていたという。
しかし、大学院で実験的な現代文学を研究するうちに、自分の問題意識と近いものが
ラノベというジャンルのなかにあることに気づいた。60年代では大江健三郎、80年代では
村上春樹や村上龍が「新たなる現代」というビジョンを物語化して当時の若者たちから
熱く支持されたわけだが、ゼロ年代以降はラノベにこそ「新たなる現代」をひも解く鍵が
隠されているというのだ。(中略)
ラノベの世界をオタクの世界と混同するむきもあるが、本書ではその違いが明確になる。
90年代半ばに大衆化したオタク文化を現代美術家の村上隆は、「ネオ・ポップ」「スーパーフラット」
という名で世界に紹介した。村上にとってのオタクとは、「同一話題では友情を育める」が、
それ以外には極度に排他的という存在を意味していた。しかし、ラノベの世界では<自分たちが
「ぼっちであるということ」のみを通じて友情を育み、互いの趣味に立ちいることをしない。>という。
2010年発行の『ぼっちーズ』(入間人間:著、宇木敦哉:イラスト/アスキーメディアワークス)で
描かれたように、たとえ複数になっても彼らは「ぼっち」のままなのだ。彼らの対極にあるのが、
「リア充」であり、「ぼっち」たちは彼らを軽蔑するために学力を向上させたり、個人競技に力を
注ぐなどして、彼らの幻影のような「リアル」とは異なる本当の現実を手に入れようとする。
『涼宮ハルヒの憂鬱』にしても、涼宮ハルヒというツンデレ・キャラに萌えることが主眼なのではなく、
「アニメ的特撮的マンガ的物語」に別れを告げた男子高校生が、ミステリアスな涼宮ハルヒという
「ぼっち」にいかにして仲間意識を抱くようになったのかを一人称で述懐するものであったとする。
本書のスタンスは、ラノベから現代病理を読みとるようなことはしない、というもの。あくまで、
現代の若者から支持される物語を通して、現代を読み取ろうとする。ラノベを知らない世代が
現代を把握するのに適したテキストであることはもちろん、当のラノベ世代も、自分たちが漠然と
感じていたことを的確に表現してくれている、と感じるのではないだろうか。
ニコニコニュース:ダ・ヴィンチ電子ナビ
http://news.nicovideo.jp/watch/nw687687
5 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/12(金) 18:59:15.67 ID:UTPd+sTv [1/3]
大人向けか子供向けかなんてどうでもいいけど
どれを読んでもどこかで見たような設定ばかりなのをなんとかしてください10 名前:
なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/07/12(金) 19:08:44.66 ID:DFZhyFdh [2/2]
>>5
「なんでもあり」だと、逆に可能性が狭められて似通っちゃうんだよな。
自由ってもんの扱いが如何に難しいか、大いに考えさせられる。
ハードSFの業界などは、ラノベに先行する事数十年その問題に取り組んできたが
やはり流石にそろそろ行き詰まりを感じる。
人間の発想力、想像力が、なんでもありの世界を扱い切れていない。
7 名前:
なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/07/12(金) 19:01:31.57 ID:DFZhyFdh [1/2]
>当のラノベ世代も、自分たちが漠然と感じていたことを的確に表現してくれている、と感じるのではないだろうか。
残念ながら、まるで的外れだと感じる。
つーか、某氏が言ったように
「漫画家になりたかったけど、絵が書けなかったからラノベ作家になった」
ってのが最も端的で正鵠を得た説明だと思うけどね。
もし仮に、今のラノベみたいなものが小説の系譜として突然出てきていたら
誰もそれを理解できずにひっそりと消滅していっただろう。(実際、時代を先取りしすぎて消滅したものも多い)
予め漫画によって「なんでもありの世界」が豊富に描写されて、読み手の平均的なイメージ力が向上した事によって
当然の帰結としてラノベという形が誕生した。
そもそも、ラノベを小説の系譜、その一形態として解釈しようとする事自体に無理があるんだよ。
実際の所は、漫画の突然変異体みたいなもんだ。9 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/12(金) 19:08:03.27 ID:XnMjV1VG
>>7
漫画の突然変異というよりはゲームの突然変異だな
26 名前:
なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/07/12(金) 20:31:01.85 ID:LNyl4SXn
>>9
エロゲライターが没になった原稿を出版社に持って行って出来たのがハーレム系。
15 名前:
なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/07/12(金) 19:36:47.16 ID:hYzTNGXZ
>>7
漫画家目指して挫折して文章の世界へ
って流れは、結構多いと思う。
有名どころでは、京極夏彦もそうだし。
そこそこ上手い絵を描ける人間は少なくはないだろうが、
絵をひたすら描き続けるって、本当に才能の部類な話だよ。
28 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/12(金) 20:36:47.47 ID:iOiSzZxA [1/6]
>>15
新本格ミステリ作家のインタビュー集では小学生のころ漫画家を目指すも挫折というのが多かった。
40 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/12(金) 21:04:21.38 ID:EEOrLKNu [1/2]
>>28
筒井康隆や小松左京もだっけ
12 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/12(金) 19:28:48.57 ID:7+8illNg
ラノベというか今のオタク文化を支えてるのは
ジャンプ黄金期を子供の頃に体験したオッサン達の物だろw
当時欲しい作品を全部買えなかった苦い経験があるから
大人になって経済力を得て、文字通り”大人買い”してくれる
ラノベ文化を買い支えてるのは金の無い若者なんかじゃないよ
21 名前:
なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/07/12(金) 20:04:35.64 ID:nt3gIzJe [1/6]
そうかなあ 別に昔からある小説とたいして変わらんけどなあ。
竜馬がゆく とか女性キャラにモテまくりでラノベみたいなもんだし
ボッチだ孤独だ リア充死ね って大昔から私小説とかで一番あり
がちだし。
異能バトルもんは立川文庫、戦記っぽいのは講談なんかの軍記もの
ツンデレなんかも 素直になれずに喧嘩ばかりの男女って映画やド
ラマ小説でずっとあるし。
24 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/12(金) 20:17:55.11 ID:FD8JIP5r [4/5]
>>21
まあありきたりでも文章さえしっかりしてればよいのだけど
長らく敬遠してたラノベを一大決心して買って読んだらまあ酷かった酷かった
酷かったと感想を言ったらふくろだだきにされたからもっと酷かった
ので近いうちに滅ぶんじゃねえかしら>ラノベ
批評できなくなったジャンルが生き残れるとはおもえへん
27 名前:
なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/07/12(金) 20:31:20.71 ID:nt3gIzJe [2/6]
>>24
確かに文章が酷いと思えるのはある。唯 本当にその文章が酷いのか
それとも俺の感性が酷いかはわからん。
それに上とも関連するけど 読み手の能力が上がると 悪文もすらすら
読めるようになったり、悪文の引っかかる部分がかえって印象的な特徴
になったりするから 評価は難しい。
88 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/13(土) 07:55:05.82 ID:yOgLpGH9 [1/3]
粗製濫造な部分があるのは間違いない。
作者が悪いっつーより、編集がうまく機能していなくて
とりあえずテンプレ(ネタ)引っ張ってきて書かせる
⇒売れそうだと思ったらろくなチェック、校正しないまま即出版
て流れがここ最近は特に目立つ。前より誤植とか増えてる印象あるんだよなあ。
ただ悪い部分だけじゃなくて、そのスピード感が往年のジャンプ的な「覚醒」を促す場合もある
まー、作者はストレスMAXだと思うが
108 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/13(土) 16:06:51.34 ID:wLF8gDvD [5/5]
>>88
ここ10年以上校正がおかしいのは他のジャンルでも起きてるので、ラノベ限定じゃない。
校正に金かけなくなったんじゃないかと予想している。
102 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/13(土) 12:46:55.02 ID:Rp5dd8vq
赤川次郎が会話が多めで中高生にも読みやすい文章表現で小説の敷居を下げて
あかほりさとるが今の粗製乱造されるハーレム系ライトノベルの基礎を作ったという気がする。
113 名前:
なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/07/13(土) 21:49:37.58 ID:Iiss8pOA
>>102
あかほりのセイバーマリオネットJの文章は正直スカスカすぎて逆にキツかったわw
まあ、最後の巻まで読んだけどさ
115 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/13(土) 22:14:29.92 ID:yoPu0pR5 [2/2]
>>113
あかほりのラノベは、文がページの上の方にしかなく(ほとんど短い台詞ばかり)、
ページの下はメモ用紙にお使い下さいというジョークが普通に話されていたw
162 名前:
なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/07/27(土) 11:22:19.38 ID:Up+WXpzD
ラノベは薄かろうが読みにくかろうがニッチすぎようが
なんでもありだと読者に思わせたのが成功してる
秘訣なのかな
163 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/27(土) 12:41:53.17 ID:gYA2cT4I
ラノベってやっぱり面白ければなんでもありってのがいい
形式とかお約束にこだわりまくると行き詰まる164 名前:
なまえないよぉ~[sage] 投稿日:2013/07/27(土) 13:28:44.22 ID:Bhm5WqTZ
わけのわからん評論家連中に変な分析、カテゴライズ、
言葉の定義をされだすと急速にオワコン化する
本人らは悪くないかもしれないが言葉が一人歩きして
なにも考えない連中がレッテルや先入観で締め付けようとするからね
168 名前:
なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/07/27(土) 17:53:04.74 ID:iS6pKsHi
ラノベ上がりで一般で通用する連中はそっち移住して
ラノベ自体は萌え化が激しくなってる感じ
>>161-164
やっぱ多様性が生まれる土壌がないとつまらんよなー
172 名前:
なまえないよぉ~[] 投稿日:2013/07/28(日) 00:06:21.66 ID:+tVkcvJy
>>168
ライトノベルには少年漫画と青年漫画をあわせたような
若者むけコンテンツとして発展してほしかったのだけどね。
元スレURL:http://anago.2ch.net/test/read.cgi/moeplus/1373621874/
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そりゃたしかに似たようなもんは一杯あるけど、それはマンガだって同じ
市場規模がマンガより小さいんのに奮闘している方だわ