1 名前:
非常勤φ ★[] 投稿日:2013/10/14(月) 19:25:05.20 ID:???0
三国時代の本当の姿がここにある。宮城谷昌光さん(68)が12年がかりで完結させた
中国歴史小説『三国志』(文芸春秋、全12巻)は、そう思える渾身こんしんの大作だ。
広大な大陸を舞台に後漢中期から三国時代の終焉しゅうえんまで、約160年の
長大な時間と向き合うことで何が見えてきたのか。
「演義」排し正史に立ち戻る
「書き終えた後も多忙で感慨にふける暇はなかった。ただ、体は疲れを知っているらしく、
両腕に痛みがでました」。自身一番の大作を終えて、そう息をつく。
乱世に現れた劉備りゅうび、関羽かんう、張飛ちょうひの義兄弟が、諸葛孔明しょかつこうめいという
名軍師を得て、曹操そうそう、孫権そんけんらと覇を争う三国志。その一般的イメージは、
後世に小説化された「三国志演義」によるが、諸葛孔明の天才ぶりや曹操の悪役像など、
勧善懲悪的な誇張や虚構も多い。
「怪力の張飛が1人で何万人も撃退したりする作り話の爽快さが『演義』にはある。けれど、
私は1人で3人を相手にするありのままの人間のほうが素晴らしいと思う」。そう考えて正史
「三国志」など歴史書をベースに時代の実像に近づくことをめざし、「演義」の始まりから
約70年さかのぼった曹操の祖父の時代から書き起こした。ただ、常に正史に立ち戻る書き方は、
「飛ぼうとする空想の翼を押さえ地面から離れないように進むようなもので、難しさも感じた」ともいう。
イカソース
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20131008-OYT8T00519.htm