1 名前:
ライオン(愛知県)[] 投稿日:2013/04/19(金) 16:53:28.99 ID:p6SMRpPA0 [1/7]● ?PLT(12001) ポイント特典
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美人芥川賞作家・綿矢りさが“こじらせ系作家”に変身中?
美人芥川賞作家・綿矢りさが、長年のスランプから空回りの恋愛体験、前田敦子論まで語り尽くす!芥川賞を史上最年少19歳で
受賞したのが2004年。あれから約10年、綿矢りさが若手美人作家のイメージを自ら否定するような、負け女感漂う“こじらせ系作家”に
大化けしていた? 男子も共感必至の“非リア充”な物語の秘密から、イタすぎる恋愛経験まで、本人を緊急直撃!
(略)
■こじらせてますね。恋愛は常に煮え切ってる
―『勝手にふるえてろ』は26歳で処女、元オタクのOLが主人公ですよね。設定もそうですけど、中学校のときの初恋相手を
いまだに脳内で思い続けてたり、告白された会社の同期との関係を一方的に思い詰めた挙句、偽装妊娠を理由に休職しようとしたり、
そのイタすぎる言動にこう…… 他人事(ひとごと)じゃないというか、すごくシンパシーを抱いちゃったんですよ。
綿矢 意外なところで性差を超えた共感が(笑)。自意識過剰な乙女オタクって、男の人に一番嫌われるんじゃないかって
思ったりしてたんで、すごくうれしいです。
―根は通じてる気がするんで。
綿矢 この本には自分の情けない部分がいっぱい入ってて。私自身が相当イタいから、なんていうか、天然のイタさがこもってる感じ。
―天然のイタさ……それ、もうちょっと詳しく聞いていいですか。えーっと、例えば物語の中で、主人公が告白された同期から
“どうすればもっと君のことを理解できるか?”みたいな質問をされるシーンあるじゃないですか?
綿矢 はい(笑)。
(>>2以降に続く)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130419-00000366-playboyz-soci2 名前:
ライオン(愛知県)[] 投稿日:2013/04/19(金) 16:54:01.95 ID:p6SMRpPA0 [2/7]
>>1の続き
―で、それに対する答えが「アニメイトに2時間」っていう(笑)。あれとか、綿矢さん自身と重なる部分があったりするんですか?
綿矢 私はアニメイトに2時間はツラい(笑)。でも気持ち的にはわかる部分もあるというか……いや、「全然わかってないよ!」って
言われたら申し訳ないんですけど、パソコンの画面にアニメのキャラを映してクリスマスケーキを一緒に食べて過ごすみたいなのが
前にはやったとき、私自身はやらないけど、気持ちはすごく理解できた。わかりますかね。
―どうだろう……。そのあたりの話って、綿矢さんの周りに理解者はいらっしゃるんですかね。
綿矢 友達は、私に優しいんです(笑)。でも、例えば、ホラー映画の話になっちゃうんですけど、『ゾンビ』がすごく好きなんですね。
それで私がなぜ、どういう意味で『ゾンビ』が好きかみたいなのを勝手にひとりで話し始めたりすることがあって。
―はい(笑)。
綿矢 そういうときは「ゴメン、何言ってるのか全然わかれへん」みたいな、「正直ついていけへん」感が漂うことはあるかな。
でも私、話すと説得力ないんですけど、文章にすると意外とちゃんと伝えられるんです。発信の仕方が文章でよかったなと、つくづく……。
―それって恋愛に関しても同じ感じですか?
綿矢 こじらせてますね(笑)。『勝手に…』の主人公と同じで、私も好きになった人に振り向いてもらえることが少なくて。
好きになると周りが見えないぐらいガーッといって、告白もしないうちに空回りしてばっかりだったんで。恋愛は常に私だけ煮え切ってる。
それはもう、断言できるんですけど。
―言われてみると、綿矢さんの小説も「私だけが彼のこんな魅力を知ってる」とか「彼は誤解されがちだけど実はあんな人だ」とか、
主人公の妄想がこじれて痛い目に遭うっていう展開が多いなって。
綿矢 そういうのばっかりですよね。激しすぎる思い込みだって自分でもちょっとは気づいてるけど、どうしてもそこから逃げられない
みたいな展開は、共通してあるかもしれない。(テーブルの上の全著作を見渡して)ずら~っと並んでるのがみんな一貫してるなあと思うと、
これは偶然じゃなくて自分の中にある問題なんだって、認めざるを得ないです(笑)。
4 名前:
ライオン(愛知県)[] 投稿日:2013/04/19(金) 16:54:33.09 ID:p6SMRpPA0 [3/7]
>>2の続き
―「自分のことを好きな人は嫌い」みたいな描写もありますけど。
綿矢 私自身はそれはないつもりでいるんですけどね。つれない感じが好きとか、自分のことを嫌いな人を振り向かせるのが
好きとまでは思えない……それはホンマにツラい……はず。
―そうすると、綿矢さんの好きなタイプって具体的にいうと?
綿矢 自分の考えていることを口で言えたり、わかりやすい態度で表現できる人がいいですね。沈んでるように見えて実はうれしいとか、
うれしいように振る舞ってるけど本当は傷ついてるとか、そういう人って深遠で魅力的ではあるけど、手間を惜しまず、
大切なときにちゃんと言える人が好き。
―それ、ないものねだり的な部分もあるんじゃないですか(笑)。
綿矢 確かに私は本当に傷ついてるときも「別に……」みたいになっちゃいますからね。気持ちを言えない。だから煮詰まっちゃうのか。
―じゃあ、見た目は?
綿矢 なんやろ、目は見ますね。目が好きなタイプかどうかで決まるかな。形とかじゃなくて、目って脳みそとつながってるじゃないですか。
だから、個性は目に出るかなあと思う。意志がハンパなく強いギラギラした目と、笑ってるのにどっか怯えてるような怖がってる目、
その両方が好きですね。
―怯える瞳……ですか。
綿矢 怖がってる目ってよく人を見てるじゃないですか。「やっべ、こえぇ、どうしよう」とか思いながら、他者を受け入れようとして
震えてる瞳って、なんかこう、いいじゃないですか。でも、やっぱり私の思い込みを乗せやすいのが、目なんでしょうね。
(記事を抜粋しました)