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ピューマ(WiMAX)[] 投稿日:2013/04/19(金) 13:22:49.35 ID:NAKacsOx0 ?PLT(12001) ポイント特典
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「読み手のセンス」を磨く
人生は長い。時には、小説を一度、書いてみたいと思うこともあるだろう。
原稿用紙にいきなり向かうのが重たく感じられる人は、まず小説の書き方指南本を手に取ってみることから始めたい。
75歳で黒田夏子さんが芥川賞を受賞し、定年退職者ら熟年層の表現意欲が改めて注目されている。
森村誠一『60歳で小説家になる。』(幻冬舎新書)は、まさにこの時流をとらえた。
「出世できなかった人ほどデビューのチャンスあり」の帯が心強い。自己顕示欲が強く、調和を重んじる会社組織からはみ出す人の方が、
ストレスを作品に昇華できる可能性があると説く。新聞の読み方の工夫など、実作のアイデアを生む心がけも参考になる。
同著の後は、実践編へ進みたい。7刷、3万2000部と反響を呼ぶ大沢在昌『売れる作家の全技術』(角川書店)は、
プロの作家も購入しているとの噂うわさもある「エンターテインメント小説志望者には必須の一冊」(担当編集者の三宅信哉さん)だ。
講義形式で会話文、キャラクターなど小説技法を紹介。特に「視点の統一」を論じた章は、基本ながら気づかされることが多い。
奈良裕明著、編集の学校監修の『小説を書くための基礎メソッド』(雷鳥社)も役立ちそうだ。物語のプロットを作るため「ハコガキ」を推奨する。
場面ごとに、場所、時間、出来事、人物、セリフなどをメモ用紙に書く。これを何枚も作り、並べ替えて話の流れや伏線を作るという。
「視点」「プロット」など、指南本には強調する点に濃淡がある。それが、作家の文学観を反映しているようでもあり、興味を引く。
優れた書き手になるには、読み手としてのセンスを磨かなくてはならない。ロシア語と英語で創作した多言語作家、ウラジーミル・ナボコフの名著
『ナボコフの文学講義』(河出文庫)と辻原登『東京大学で世界文学を学ぶ』(集英社文庫)は今年、文庫化された。著名な作家は、
どんな小説に影響されたのかがわかる。
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20130417-OYT8T00578.htm?cx_thumbnail=02&from=yolsp