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おじいちゃんのコーヒー ◆I.Tae1mC8Y @しいたけφ ★[] 投稿日:2013/09/10(火) 15:44:22.84 ID:???0
自立を目指すホームレスらが都市部の駅前などで販売する雑誌
「ビッグイシュー日本版」が今月11日、創刊10周年を迎える。
大阪で生まれ、現在は全国15都道府県で販売されている。売り上げの
一部が収入になるシステムで、これまで販売に携わった計約1500人のうち、
164人が定職に就くなど自立した。出版する「ビッグイシュー日本」(大阪市北区)を
運営する佐野章二さん(71)は「働く機会を与える方法で支援する仕組みが、
社会に認められた」と笑みを浮かべた。
「この仕事の存在は、地獄に垂れた一筋の糸のようだった」。今月9日、奈良市の
近鉄学園前駅前で、茶褐色に日焼けして最新号を売る井上さん(50)は振り返った。
大阪府豊中市出身。約10年前、母親の介護を理由に長年勤めたパン工場を辞めた。
半年後に母親が亡くなると、貯金や生命保険の積立金を取り崩して浪費を繰り返した。
「無気力になり、何もかもどうでもよくなった」。2010年夏、大阪市内の公園で路上生活を始めた。
日々の食事にも困っていたこの頃、購読経験のあったビッグイシューの存在を思い出した。
35円の所持金から10円玉を取り出し、公衆電話で出版社に連絡を入れた。11年2月に
始めた当初は豊中市の阪急豊中駅などで売っていたが、昨年8月からは
「自分を救ってくれたビッグイシューを広めたい」と思い、
当時販売されていなかった奈良県に移った。
定価は1部300円で、収入はうち160円。連日午前9時から
12時間駅前に立ち、長期出張中の発刊分をわざわざまとめ買いに訪れる
常連客もできた。今も路上で暮らすが、貯金が少したまり、井上さんは
「仕事に自信が持てるようになった」と胸を張る。将来的には、「販売空白県」の
四国などで部数拡大に役立ちたいとの夢も抱いている。
http://mainichi.jp/select/news/20130910k0000e040221000c.html