1 名前:
◆GinGaOoo.. @銀河φ ★[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 23:13:34.22 ID:???0
吉村昭 覚悟の死…妻・津村節子さん私小説
2006年7月に亡くなった作家、吉村昭さんの妻で、作家の津村節子さん(82)が、夫のがん発病や
闘病生活、死に至るまでをつづった私小説「紅梅」を7日発売の文芸誌「文学界」5月号に発表する。
最愛の夫を失った悲しみを作家の目で見つめた作品は、話題を呼びそうだ。
「紅梅」は、原稿用紙240枚。舌がんと判明した吉村さんが、親しい知人にすら病状を伝えぬまま、
同年の新年の日記に「これが、最後の日記になるかもしれない」と書き、
闘病中に「いい死に方はないかな」とつぶやくなど、気丈に死の不安と闘う姿を描く。
また、胸に埋め込んだカテーテルポートを自ら引き抜き、覚悟の死を遂げた様子も克明に記されている。
文学界の舩山幹雄編集長は
「震災で多くの方が亡くなられた今、人間の命について考えさせる作品を読んでほしい」と話している。
吉村昭さん 津村節子さん
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20110406-234865-1-L.jpg■ソース:YOMIURI ONLINE (2011年4月6日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20110406-OYT8T00413.htm紅梅 二四〇枚 津村節子
二〇〇六年七月に逝去した、最愛の夫にして文学的同志である吉村昭氏の闘病と最期に材を取り、
五年間の熟考を経て小説に昇華させた衝撃作を一挙掲載する。
愛情溢れる妻の目と冷徹な作家の目と二つながら通して全身全霊をこめて描く夫の最期の日々。
小説とは、作家とはかくも凄まじいものなのか!
文藝春秋|雑誌|文學界 ※冒頭を立ち読みできます
http://www.bunshun.co.jp/mag/bungakukai/12 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 23:26:24.63 ID:nLHD0+65O
ゆとりだが吉村さん好きだから読みたくてたまらん
23 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/06(水) 23:46:18.29 ID:8QvKjnW40
当時の世相に絡めて主人公(?)の行動を書いて関連付ける文章の構成が巧かった
そういった世相背景がない単なる一人物の小説は書く意欲が湧かなかったという意味のインタビューを読んだことがある
24 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/06(水) 23:47:34.72 ID:WWW2qMbo0
海馬で初めて知って破船でのめり込んで今95%は揃っていると思う
今まで読んだ多くの作家の中で情景を一番色濃く浮かべることができる方でした
25 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/06(水) 23:48:59.20 ID:ghrQiinZ0
この人の作品は文章が淡々としてるね。そこが良い。
あと、事件モノは事件そのものだけでなく、
その後どう収拾をつけたかまできっちり書いてくれるので感心する。
26 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2011/04/06(水) 23:52:53.09 ID:7zENfK5F0
杉田玄白ではなくて前野良沢、
大和ではなくて武蔵、
零式戦闘機といえば牛車で運ぶ場面、
徹底的に日陰が好きな作家だったな。
もし今も生きていたら、長嶋ではなく野村克也を描く。
29 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/07(木) 00:05:58.95 ID:6Uu83KjI0
吉村昭は何度も候補になりながら芥川賞がとれず、津村さんのほうがとったんだよね。
30 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/07(木) 00:06:07.20 ID:/Z9H5j5W0
吉村昭の作品って、小説というより、
ノンフィクションの傾向が強いよな。
三島由紀夫の心情の鬼書き込みもおもしろいけど、
この人の、事件や人物を冷静に観察して追ってく作品もおもしろい。
46 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2011/04/07(木) 02:29:24.35 ID:88Dd76Ya0 [1/2]
>>30
司馬遼太郎の作品も小説と言うよりはノンフィクションに近い感じだが、
吉村昭はそれ以上にノンフィクションの傾向が強い小説家だったね。
59 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/07(木) 09:55:42.56 ID:MINruC+q0 [1/2]
生きてたら、東日本大震災や津波を題材にして喜んで書いただろうな。
「緊急時には、何も持たずに手ぶらで逃げろ」と何度も書いてたのが印象的だった。
63 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/07(木) 10:07:09.99 ID:8rxSqO9ei
「戦艦武蔵」と「陸奥爆沈」しか読んだことないけど、この人の文章ってなんか不思議とのめり込んでしまう
読み出すと一気にダーッと読めてしまう
64 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/07(木) 10:14:56.16 ID:MMKw+Y160
吉村昭は、現地に一人で行って取材を丹念にやる作家のようだから、
リアリティーがあって、好きな作家の一人だな。
まあ、それほど数多くは読んでいないが、今のところ外れはない。
つうか、話は津村節子の書いた小説のことだったなw
69 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/07(木) 10:40:24.34 ID:MINruC+q0 [2/2]
>>64
刑事に間違えられるというのが笑えるw
吉村昭の弱点は、「エロい描写がヘタ」だね。
70 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/07(木) 10:45:00.41 ID:mFbN2n0e0
奥さんの事語れよ、この人の作品もいいぞ『流星雨』
あいずの悲惨な歴史を描いた作品で今にぴったし。
これしか知らんのだが。流星雨 (文春文庫)78 名前:
名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2011/04/07(木) 13:06:20.40 ID:qmzi46KIO [1/2]
津村節子と吉村昭って文章のかんじが似てる気がする。特に短編。
登場人物を突き放した目線で淡々と書いてるんだよなー。
85 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/07(木) 14:50:39.41 ID:/T7ROTj40
この夫婦、作家になる前はふたりで荷車引いて行商してたそうな、学習院で出てんのに・・・
89 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/07(木) 16:29:06.92 ID:U0LuA9qWO
今回の震災の被害地の岩手県田野畑村の田野畑駅舎に 吉村昭文庫があったと思う。
三陸の取材で何度も訪れていたらしい。
103 名前:
名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/08(金) 16:08:08.36 ID:1JxLpGoj0
吉村昭、偉大だし作品もすんげー面白いと思うんだが、
なぜかいつまでたっても「知る人ぞ知る」的な位置
勿体ないからみんな読んでくれ
まず読むといいと思うのは、「羆嵐」や「蜜蜂乱舞」などの動物もの
んで、「破獄」「アメリカ彦蔵」「破船」など難しい境遇に立った個人もの
で、「冬の鷹」「夜明けの雷鳴」「日本医家伝」「ふぉん・しいほるとの娘」などの医療もの
やめといた方がいいのは「ポーツマスの旗」「海の史劇」「深海の使者」「大本営が震えた日」等の戦記もの
「桜田門外ノ変」「天狗争乱」などの歴史的大事件もの
こういうのは基礎知識や興味がないとつまらない、
吉村昭を敬遠してしまうきっかけになっちゃう
知識と興味があればこの人の凄さがもっともよく分かるジャンルだけど
105 名前:名無しさん@恐縮です[sage] 投稿日:2011/04/08(金) 16:49:10.43 ID:oL6WLvR50
>>103
>こういうのは基礎知識や興味がないとつまらない、
俺は逆に、基礎知識も興味もなかったのに
『深海の使者』や『総員起シ』を読んで潜水艦にハマッてしまった。
112 名前:名無しさん@恐縮です[] 投稿日:2011/04/10(日) 19:54:09.76 ID:bgJz/Uur0 [2/4]
>>103
読む事で知識が付いて興味が湧くのがこの人の小説だと思うけど。
元スレURL:http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1302099214/
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